医療訴訟ではまず最初に提訴をしなければいけません。原告が訴状を作成して、それを裁判所に提出します。訴状には請求の趣旨と原因について書かなければいけません。

請求の趣旨とは、原告が被告に対して何を求めているのかを書きます。基本的に、日本の裁判では金銭賠償によって解決されることが原則となっているため、請求の趣旨には具体的な損害賠償請求額を書くことになります。弁護士と相談をしながら、いくらの金額を請求するのか決めることになります。

請求の原因には、原告が請求をすることになった理由やその根拠を書きます。医療機関や医師がどのような過失をしたのか、またその過失によってどのような結果が生じたのか、そして、最終的にどのくらいの損害が生じたのかを説明しなければいけません。裁判所に送られた訴状は被告に送られます。

医療訴訟ではまず争点整理が行われます。争点整理とは、原告と被告のそれぞれの言い分を聞いて、どの点が一致していて、どの点に食い違いが生じているのかを明らかとします。言い分が一致していることに関しては、裁判で争う必要はありません。食い違いのある部分に関してのみ、裁判で審理されることになります。ここまでで、それぞれの主張が整理されます。