医療訴訟が具体的にどのように進行していくのかを解説しましょう。まず最初に提訴をします。これは医療訴訟だけではなくて、すべての民事裁判に共通することであり、裁判所に訴状を出して、それが受理されれば、裁判所から医療機関に訴状が送達されます。

訴状を提出してから1ヶ月あるいは1ヶ月半経過すると、第一回期日があります。この日に、被告である医療機関側は答弁書を出します。続いて、第二回期日からは原告と被告が準備書面を提出します。また、これら以外にも、必要に応じてカルテや医学文献、意見書といった書証を提出します。これらは証拠文書として扱われるものであり、裁判所が利用します。さまざまな書類をチェックして、被告と原告の言い分が一致しているかどうかを判断する争点整理が行われます。

争点整理の後には証拠調べが行われます。関係者が法廷で証言をします。それらはすべて記録されます。鑑定が行われることもあります。これは裁判所が選んだ専門家に意見を求めることです。書面や口頭で鑑定がされます。

裁判の途中で話し合いとなり、和解をするケースがあります。これは、双方が合意することによって成立し、もし和解となればそこで裁判は終了します。和解には両者にとってメリットがあります。最終的には判決となります。以上のすべての期間を合計すると、平均して2年以上かかります。